かもめ食堂へ

行って来ました。少し寝過ごしたけれども、なんとか昼過ぎにはガーデンシネマに到着。そこでびっくり、エスカレーターの真ん前に見覚えのある方が…それはマンマンデーさん。いつも偶然ばったり出会います。しかしいつぶりに会ったかなあ。
2:25〜の回の整理券をもらい、12:20の立ち見で観られるマンマンデーさんと別れ、私たちは一旦スカイビルを出て大雨の中お昼ご飯を。整理番号順に並ぶ頃には戻って来る。色んな年齢層の方々がたくさん。人がいっぱいいる映画は久しぶりで少し緊張。
でもそんな緊張を解きほぐす様な映画でした。くすっと笑うシーンも多々。ヘルシンキで食堂を営む女性と、ひょんな事から次々と手伝い始める日本人の旅行者の女性二人。食堂を舞台に淡々とした日常を観られます。お客が来なかった食堂に少しずつ常連客が来る所、独自のメニュー、食器や洋服、町並み…脳にしっかりと焼き付いてしまい、映画の後もぽやーんとしていました。
私が店をしていた時の事も少し思い出しました。店を何ヶ月か続けているうちに、常連さんが出来てきて。週に何度も来てくれていた人の事も思い出します。いつも同じパンを一個だけ、それが嬉しかった。本当にそのパンが好きなのだと思う。仕事の休憩中にコーヒーを毎日飲みに来てくれる女性もおられた。ご近所の方が通りがかりにのぞきに来てくれたり。試作した物を食べてもらったり。「雑貨」とか「カフェ」とかそういったキーワードにそれほど興味が無いお客さんほど、定期的に顔を見せてくれていたし、ありがたく思います。そしてそういう方ほど、今も付き合いが続いていたりするのです。
今でも「もう店はしないのですか?」と言われてとても困る事があるのですが(店ってそんなに簡単に始められるものではないし…)、「かもめ食堂」を観た事で、何かきっかけがあればやってみたく思えました。でもそれは色々な条件が必要で、99%難しい。そこを乗り越えてまでやろうとは思っていない。条件を満たすにはまず日本ではやりたくないなあ、という事。日本でやるならばどこか山奥かへんぴな海辺の町だと思います。

パンフレットも購入。とてもかわいい作りです。かもめ食堂のメニューも出ています。登場人物に悪人がいない事も良かったし、女優さんも私たちが好きな人ばかりだったし、良い事尽くめの映画でした。